クラーク,T.E.B.(読み)くらーく

世界大百科事典(旧版)内のクラーク,T.E.B.の言及

【イギリス映画】より

…以後,A.マッケンドリック監督による《ウィスキーがぶがぶ》(1949),絶対に破れたり汚れたりしないが,たった一つ弱点のある繊維を発明した男をめぐる騒動を描いた《白いスーツの男》(1951),盗んだ金の延べ棒をエッフェル塔の模型に鋳直し,本物のエッフェル塔の土産品売場に置いておくクライトン監督の泥棒喜劇《ラベンダー・ヒル・モッブス》(1951)などを生み,1955年のマッケンドリック監督の《マダムと泥棒》まで続いたが,翌56年,イーリング撮影所はBBCに売り渡され,〈イーリング・コメディ〉の時代は終わる。これらのコメディは主としてシナリオライターのT.E.B.クラークによって書かれ,〈百の顔をもつ男〉の異名をとる名優アレック・ギネスによって演じられた。
[イギリス喜劇の系譜]
 〈イーリング〉調のイギリス喜劇は,その後もコーネリアス監督《嵐の中の青春》(1955)やギリアット監督《完全なる良人》(1955)を経てディアデン監督《紳士同盟》(1960),K.アナキン監督《謎の要人悠々逃亡!》(1961)あたりまで続くが,〈イーリング・コメディ〉の消滅とともにアレック・ギネスがハリウッドに去った後,その多種多様な扮装で役になりきる芸風を継いでピーター・セラーズが登場してくる。…

※「クラーク,T.E.B.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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