日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 クリンガー(Max Klinger)くりんがーMax Klinger(1857―1920) ドイツの彫刻家、版画家。2月18日ライプツィヒに生まれる。カールスルーエ、ベルリン、パリで学んだのち、1888~93年ローマに留学。以後主としてライプツィヒで活躍した。マレースやベックリンの影響を受け、印象主義とアール・ヌーボーを取り入れて象徴的な独自の様式をつくりだした。大理石、象牙(ぞうげ)、ブロンズなどを素材として使用した多彩色の『ベートーベン記念碑』を制作。版画では幻想的な『手袋』や『ブラームス幻想』の連作がある。1920年7月5日ナウムブルク近郊のグロースイエナで没した。[野村太郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例