クリーピング・インフレーション(英語表記)creeping inflation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クリーピング・インフレーション
creeping inflation

忍び寄るインフレーション,マイルド・インフレーション mild inflationともいい,供給が超過ぎみであるにもかかわらず,物価が持続的に漸騰していく現象をいう。 1950年代後半のアメリカで顕著にみられた現象で,特に 1957~58年の景気後退期にも物価は下がらず,じりじりと上昇を続けたため,かつてみられなかった新しい物価動向として注目された。その原因については,コスト=プッシュ・インフレーション説のほか,C.L.シュルツの需要シフト説などがある。シュルツは寡占経済下で価格と賃金の下方硬直性が存在するとき,たとえ総需要が総供給を上回らなくても,部分的に超過需要が発生すると一般的な物価上昇が起るという説明をしている。なお逆に「駆け足」で上るような急激な物価上昇をギャロッピング=インフレーション (→ハイパー=インフレーション ) という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

ラグビーワールドカップ2019日本大会

2019年9月20日から11月2日まで、日本で行われる15人制ラグビーの世界大会。ラグビーユニオンの国際統括団体であるワールドラグビー(World Rugby)が主催し、ナショナルチームの世界一を決定...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android