クルマムグラ(読み)くるまむぐら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クルマムグラ」の意味・わかりやすい解説

クルマムグラ
くるまむぐら / 車葎
[学] Galium japonicum Makino
Galium trifloriforme Komar. var. nipponicum (Makino) Nakai

アカネ科(APG分類:アカネ科)の多年草。クルマバソウに似るが、花冠筒部が発達せず、果実が双頭状、乾くと葉がすこし黒くなることで区別される。名は、葉を馬車の輻(や)(車輪中心部から放射状に出ている細長い棒)に見立てたものに由来する。北海道から九州山地林下に生え、朝鮮半島にも分布する。

[福岡誠行 2021年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のクルマムグラの言及

【ヤエムグラ】より

…ヨツバムグラG.trachyspermum A.Gray(イラスト)は丘陵地の道端にはえる多年草で,葉は4枚が輪生する。クルマムグラG.japonicum Makino(イラスト)は山地に普通な多年草で,6枚の葉が輪生する。ホソバノヨツバムグラG.trifidum L.は湿地に生え,花は3数性である。…

※「クルマムグラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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