フランス中部,ピュイ・ド・ドーム県の県都。タイヤ産業の中心地で,ミシュランの本社がある。人口13万6968(1999)。古代ローマ人が築いたオーベルニュ地方の旧中心地クレルモンClermontと,11世紀に起源をもつ隣接のモンフェランMontferrandとが,1630年合併してクレルモン・フェランとなった。中世には宗教の中心地で,宗教会議がたびたび開かれた(クレルモン会議)。中世の宗教建築も多い。ノートル・ダム・デュ・ポール教会は,12世紀のオーベルニュ派ロマネスク建築の典型。近郊一帯にも同一様式の教会群がみられる。ノートル・ダム大聖堂は,北フランスの大聖堂群の影響下に13世紀に建設を始められた,黒い溶岩を用いたゴシック建築。そのステンド・グラスも同時代の優れた作例。思想家パスカルの生地でもある。
執筆者:岸本 雅美
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…フランスの地方名。マシフ・サントラル(中央山地)の,そのまた中央に位置するのがオーベルニュ地方で,中心都市クレルモン・フェランの南西にあるモン・ドール山が,フランスの水脈を南北に分かつ分水嶺である。この地方はブルターニュやバスク地方と並んで,古くからの伝統がよく保たれていることで知られる。…
※「クレルモンフェラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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