日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロサギ(鳥)」の意味・わかりやすい解説 クロサギ(鳥)くろさぎ / 黒鷺eastern reef heron[学] Egretta sacra 鳥綱コウノトリ目サギ科の鳥。全長約65センチメートル。全身煤(すす)けた黒色のもの(黒色型)と、全身白色のもの(白色型)とがあるが、多少とも黒白の羽毛の混じった中間型も少なくない。アジアの東・南部からオーストラリア、ニュージーランド、ポリネシアまで分布。日本では本州以南の暖地の海岸に留鳥として生息し、とくに琉球(りゅうきゅう)諸島には多い。単独かつがいですみ、岩礁やサンゴ礁を歩きながら小魚、カニ、貝類などを捕食。海岸の岩のすきまや岩棚の上に巣をつくり繁殖する。[森岡弘之] クロサギ〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例