グアダラハラ(スペイン)(読み)ぐあだらはら(英語表記)Guadalajara

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

グアダラハラ(スペイン)
ぐあだらはら
Guadalajara

スペイン中央部、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方グアダラハラ県の県都。人口6万8248(2001)。マドリード東方約55キロメートル、エナレス川の左岸、標高685メートルの高原に位置する。ローマ時代に植民都市アリアッカArriacaとして存在したが衰え、その後イスラム教徒が占領し、Uad-el-Hajarah(石の小川)とよんだ。1085年スペインが奪回、15~17世紀にはインファンタド公の宮殿を中心に栄えた。1936~39年のスペイン内戦時には戦禍を被り宮殿も焼失したが、現在は完全に再建されている。マドリード―バルセロナ間の鉄道が通り、マドリードの衛星都市として発展しつつある。鉄道の修理工場、セメント工場がある。

田辺 裕・滝沢由美子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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