芽差(読み)めざし

精選版 日本国語大辞典 「芽差」の意味・読み・例文・類語

め‐ざし【芽差】

〘名〙 芽がもえ出ること。また、心に考えなどが生じること。物事が始まること。きざし。萌芽(ほうが)
※仁説問答師説(1688‐1710)宝永三年講「花をばさかせうと云はぬばかりに、めざしのみへる処が」
※春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし「乱調の萌芽(メザシ)先づ一つここにあり」

め‐ざ・す【芽差】

〘自サ五(四)〙 芽がもえ出る。芽ぐむ。芽吹く。また比喩的に、気持、考えなどが生じる。きざす。
曾丹集(11C初か)「ふたばにてめさしししののあきくればよなかになりてねざめがちなる」
※雁(1911‐13)〈森鴎外一六自分の胸に何物かが芽(メ)ざして来てゐるらしく感じて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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