日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 グリーン(Henry Green)ぐりーんHenry Green(1905―1973) イギリスの小説家。本名はヘンリー・ビンセント・ヨークHenry Vincent Yorke。イートン校からオックスフォード大学を経て、家業のバーミンガム機械工場に勤め、のちに同社の専務取締役となる。イートン在学中に処女作『盲目』(1926出版)を書く。ほかに、労働者階級の生活を描く『生きる』(1929)、象徴的手法の『集団旅行』(1939)、『捕らえられて』(1943)、『愛する』(1945)など。象徴的、印象派的文体は一般にはなじみにくいが、死後なお高い評価を得ている。[佐野 晃] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例