グルンワルトの戦(読み)ぐるんわるとのたたかい

世界大百科事典(旧版)内のグルンワルトの戦の言及

【ポーランド】より

…この時点で,ヨーロッパ最後の異教国リトアニアのキリスト教化も実現することになる。ポーランドとリトアニアの同君連合は,1410年,早速ドイツ騎士団に対する勝利として実を結ぶことになった(グルンワルトの戦)。さらにカジミエシュ・ヤギエロンチクKazimierz Jagiellończyk(1427‐92)の時代に戦われたドイツ騎士団との十三年戦争(1454‐66)の結果,グダンスクのある東ポモジェ地方を王領プロイセンとしてその保護下に置いたポーランド王国は,大量のライ麦をビスワ川によってグダンスクまで運び,これをオランダやイギリスの商人に売り渡すことで空前の繁栄期を迎えることになった。…

【リトアニア】より

… 1386年,アルギルダスの子ヨガイラJogaila(1350ころ‐1434)がカトリックの洗礼を受けてポーランド王(ブワジスワフ2世Władysław。在位1386‐1434)を兼ね,リトアニアのカトリック化,ポーランド化のもとを置いたが,彼のもとで大公になったいとこのビータウタス(在位1392‐1430)は,ほとんど独立の君主として行動し,1410年のグルンワルトの戦でドイツ騎士修道会の脅威を除く一方,タタールに対する大規模な十字軍,スモレンスク公国の併合,モスクワ公国の内乱への干渉など,積極的な東方政策を展開した。しかしリトアニア大公国はこれが最盛期で,この後は,リトアニア人と東スラブ系,カトリックと東方正教徒という民族的・宗教的対立に加えて,ポーランドの干渉,モスクワ・ロシアの圧力のため急速に衰えた。…

※「グルンワルトの戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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