日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 グロート(George Grote)ぐろーとGeorge Grote(1794―1871) イギリスの実業家、歴史家。リカード、J・S・ミル、ベンサムらと親交があり、1843年まで銀行家として身をたて、その間、ロンドン大学創立に尽力し、パリ訪問から帰国後は議会改革を叫んで代議士に選出される(1832~41)など、文化、政治面でも活躍した。以後は大学や大英博物館の理事などを務めるかたわら歴史研究に没頭した。主著『ギリシア史』8巻(1846~56)はギリシア史研究の古典の一つとされる。[松村 赳] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例