グーティエール(英語表記)Pierre Gouthière

改訂新版 世界大百科事典 「グーティエール」の意味・わかりやすい解説

グーティエール
Pierre Gouthière
生没年:1732-1813

フランス18世紀の金工家。精巧な打出しに金めっきを施したブロンズ金具や家具の精緻な装飾意匠のブロンズ表装などを専門とした。彼はまた各種の水銀めっき法を開発し,ブロンズにつや消しの部分と磨いた部分の対比による効果を出すなど,フランスの金工技法の発展に大きな功績を残した。1758年〈金めっきのメートル親方)〉の資格を取得,70年代以降バリー夫人やマリー・アントアネットのために燭台時計香炉などの名品を残している。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グーティエール」の意味・わかりやすい解説

グーティエール
Gouthière, Pierre

[生]1732.1.19. バルシュローブ
[没]1813/1814. パリ
フランスの装飾美術家,彫刻家。 1758年よりパリで制作従事ルイ 16世時代の最もすぐれた装飾美術家とされている。代表作ベルサイユ,小トリアノン宮の装飾。

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