日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
グーテンベルク(Beno Gutenberg)
ぐーてんべるく
Beno Gutenberg
(1889―1960)
アメリカの地震学者、地球物理学者。ドイツのダルムシュタットの生まれ。ゲッティンゲン大学のウィーヘルトのもとで学び学位を得る。地球の核の大きさの正確な決定(1913)、マントル低速度層の推定(1926)など、地震学的手法による地球内部構造の研究を行った。1929年アメリカへ移り、翌年カリフォルニア工科大学の地球物理学教授。1936年に帰化。リヒターCharles Francis Richter(1900―1985)の定義した地震のマグニチュードの拡張とその地震学における意義の確立に努力し、1949年には彼との共著になる名著『地球の地震活動』を発表した。ほかに主著として『地球内部の物理学』(1959)がある。
[吉井敏尅]
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