グートツァイト試験(読み)グートツァイトシケン

化学辞典 第2版 「グートツァイト試験」の解説

グートツァイト試験
グートツァイトシケン
Gutzeit test

G. Gut-zeitにより考案されたヒ素の検出法.ヒ素の化合物は塩酸酸性でヨウ化カリウム塩化スズ(Ⅱ)の存在下で金属亜鉛粒を加えると,還元されてヒ化水素(AsH3)となり,発生する水素とともにガスとして分離できる.このガスを硝酸銀塩化水銀(Ⅱ)または臭化水銀(Ⅱ)をしみ込ませた試験紙に触れさせると,黄色~黒色に変化する.この反応は一定条件下で行うと再現性がよく,微量(1~50 μg)のヒ素を定量することも可能である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android