ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケイゼル」の意味・わかりやすい解説
ケイゼル
Keyser, Thomas de
[没]1667.7.7. アムステルダム
オランダの画家,建築家。建築家,彫刻家として著名な父ヘンドリク (1565~1621) に学び,1640年アムステルダムの画家組合に登録,62年にアムステルダム市のマイスターとなる。画業では『セバスティアン・エグベルスの講義』 (19,アムステルダム国立美術館) ,『アラルト・クレック大尉とルカス・ヤコブス中尉の隊』 (32,同) など多くの肖像画,特に集団肖像画を残し,レンブラント以前におけるアムステルダムの最も著名な肖像画家。建築では今日の王宮であるアムステルダム市庁舎の塔などがある。
ケイゼル
Keyser, Hendrik de
[没]1621.5.15. アムステルダム
17世紀オランダの建築家,彫刻家。 1591年アムステルダムに移住,94年来,市の建築官。イタリアとフランスの古典様式をオランダに導入した建築家として知られる。アムステルダムの南聖堂 (1606~14) の建築にたずさわったのち,1607年ロンドンに旅行。アムステルダム証券取引所 (08~11) ,デルフトの新聖堂内のウィレム1世 (沈黙公) の墓碑 (14~21) ,アムステルダムの西聖堂 (20~38) などの建築,彫刻にあたる。
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