ケシタ(読み)けした

世界大百科事典(旧版)内のケシタの言及

【貨幣】より

…形は不定型の金属塊をなすのではなく,金属に鋳造加工がほどこされる。初期のころは,剣をかたどった鉄剣貨幣(古代イギリス,ブリタニア),鏟(さん)型・小刀型青銅貨(古代中国),スパルタの槍型鉄貨,クレタの三足容器の図像貨,獅子あるいは牛をかたどった鋳貨(古代ギリシア,小アジア),古代エジプトの腕輪型金銀貨などのように,原始貨幣の性格を形や意匠にとどめるもの,あるいは,旧約聖書にみえるヘブライの貨幣単位ケシタqeśîṭāh(羊を意味するヘブライ語),ローマの貨幣ペクニアpecunia(羊を主とする家畜を意味するラテン語)のように単位名称によって原始貨幣との系譜をとどめるものが多い。その後,鋳造貨幣は持運びの便宜,摩滅防止など技術的要因から一般的に円形をとることが多くなった。…

※「ケシタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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