ケン・すき・くさび(漢字)

普及版 字通 の解説


12画

[字音] ケン
[字訓] すき・くさび

[説文解字]

[字形] 形声
声符は今(きん)。〔説文〕十四上に「(けんだ)、大なる(すき)なり。一に曰く、(すき)にす」(段注本)とあり、〔段注〕に「耒(らいし)ととの別は、一は人を以てし、一は牛を以てす」とあって、はからすきをいう。〔玉〕に「車(しやくわつ)なり」とあって、くさび。また鍵の類。押圧の意より、印璽(いんじ)をもいう。

[訓義]
1. すき、からすき。
2. くさび。
3. じょう、かぎ、関鍵
4. おさえる、しずめる。
5. しるし、印、印をおす。
6. 祭器茶器、茶を煮る具。

[古辞書の訓]
名義抄 カナハシ・ハシ・カナシキ・フサグ・ツキヌ・クツワ・カブラヱリ・スズ 〔字鏡集〕 カブラヱリ・ハシ・カナハシ・クルマノクサビ・カナシキ

[熟語]

[下接語]
・玉・鉤・枢・智・茶・韜

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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