ケーラー(Horst Köhler)(読み)けーらー(英語表記)Horst Köhler

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケーラー(Horst Köhler)
けーらー
Horst Köhler
(1943― )

ドイツの政治家。2004年7月、大統領に就任した。2月22日、ドイツ占領下のスキエルヴィツォフ(現ポーランド南東部)で、農家の第7子として生まれた。西ドイツ(当時)のチュービンゲン大学で経済学、政治学を学び、卒業後は同大学の経済研究所助手になった。1976年に西ドイツ経済省に移り、学者から官僚に転進した。1981年にキリスト教民主同盟(CDU)に入党している。

 その後、シュレスウィヒ・ホルシュタイン州首相府勤務を経て、1990年に西ドイツ財務省次官となり、東ドイツと西ドイツの通貨同盟をめぐる条約交渉や、マーストリヒト条約交渉などに携わった。1998年から2年間、ヨーロッパ復興開発銀行総裁を務め、2000年から2004年3月まで国際通貨基金IMF)専務理事。2004年5月のドイツ大統領選挙で、野党の保守・中道陣営の推薦を受け立候補して当選、同年7月に第9代ドイツ連邦大統領に就任した。大統領受諾演説で、「私が愛するドイツが21世紀も確固たる地位を獲得できるよう貢献したい」と抱負を述べ、優先事項に社会制度改革などをあげた。2010年5月、海外派兵をめぐる発言の責任をとり辞任した。

[土生修一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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