世界大百科事典(旧版)内のゲヌス・ディケンディの言及
【文体】より
…古代ギリシア・ローマのレトリックの標準的理論において,弁論は,I.説明し,証明する,II.楽しみを与え,好意を生む,III.感動を与え,感服させる,という三つの機能をはたすべきものと考えられていた(そのうちでもっとも上位と見なされていた第III機能は,第Iと第IIの両機能をも総合して発揮される)。そして,3機能を実現するために,それぞれに適合する三つのゲヌス・ディケンディgenus dicendi(言いかたの種類)が想定されていた。それが,後世,〈スタイル=文体〉と訳されることになる。…
※「ゲヌス・ディケンディ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」