コケムシ(昆虫)(読み)こけむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コケムシ(昆虫)」の意味・わかりやすい解説

コケムシ(昆虫)
こけむし / 苔虫

昆虫綱甲虫目コケムシ科Scydmaenidaeに属する昆虫の総称。世界各地に分布し、2000種以上が知られ、日本には二十数種が記録されているが、まだ多くの種があるといわれる。体長1~5ミリメートルぐらいで、3ミリメートル以下のものが多い。卵形ないしは細長いひょうたん形、色は黄褐色ないし褐色光沢がある。触角は先の3、4節がすこし太く、前胸の後部には2~5のくぼみがあり、上ばねの根元にもくぼみがある。落ち葉や腐植土の中にすみ、朽ち木の皮下、コケの中、石の下などにもおり、またアリシロアリといっしょにみいだされることもある。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android