コシナガ(読み)こしなが(英語表記)longtail tuna

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コシナガ」の意味・わかりやすい解説

コシナガ
こしなが / 腰長
longtail tuna
[学] Thunnus tonggol

硬骨魚綱スズキ目サバ科に属する海水魚マグロ類中もっとも小形で、大きなもので体長約80センチメートル。尾部が細形なのでこの名がある。沿岸性の種類で、インド洋から東南アジア、北部オーストラリア海域にかけて分布し、西・南日本沿岸にもまれに出現する。

[上柳昭治]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のコシナガの言及

【マグロ(鮪)】より

…日本ではふつうマグロとは大型のサバ型魚類で刺身として生食に供されるものを指すことが多く,このためカジキ類をもカジキマグロと称することがある。分類学上のマグロ属はビンナガ(ビンチョウ)Thunnus alalunga(英名albacore)(イラスト),クロマグロ(ホンマグロ,シビ,ハツ)T.thynnus(英名bluefin tuna)(イラスト),ミナミマグロ(豪州マグロ)T.maccoyii(英名southern bluefin tuna),メバチT.obesus(英名bigeye tuna),キハダ(キワダ)T.albacares(英名yellowfin tuna)(イラスト),タイセイヨウマグロT.atlanticus(英名blackfin tuna),コシナガT.tonggol(英名longtail tuna)の7種を含む。このうち,ビンナガ,メバチ,キハダの3種は世界の熱帯から温帯にかけての広い範囲に生息する。…

※「コシナガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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