世界大百科事典 第2版の解説 半翅目コバンムシ科の昆虫。小判形の水生カメムシの意味で,英名のsaucer bugも円盤状の形からきたもの,またcreeping water bugは歩行が巧みであるためつけられたのだろう。幼虫は成虫と同じように緑色で,腹背に1対の背腺(臭腺)開口がある。成虫は体長12mm前後,半翅鞘(前翅)の膜質部に脈がない。口吻(こうふん)は短くて大きい。前脚は強力な捕獲脚となり,中・後脚は泳ぐのにも歩くのにも使われる。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報