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コモンレールECD-U2

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日本の自動車技術240選の解説

コモンレールECD-U2

システムは図1に示すように、サプライポンプ、コモンレール、インジェクタとこれらを制御するためのECUおよびセンサ群から構成される。コモンレール内の燃料圧力はサプライポンプの燃料吐出量を電磁弁によってコントロールされる。燃料圧力はコモンレールに設置された圧力センサにより検出され、エンジンの回転速度と負荷に応じて設定された最適値に、サプライポンプの電磁弁によりフィードバック制御される。これにより、従来の列型ポンプやユニットインジェクタと比較して、低回転速度域での昇圧性が大幅に改善され、低速域から高圧噴射が可能となり、全域にわたって噴霧は微粒化される。その結果としてディーゼルエンジン固有の黒煙を大幅低減させることが可能となる。一方、コモンレールの燃料圧力は、インジェクタのノズル側と、油圧ピストンを介してノズルの背後側に印加されている。噴射量と噴射時期はノズルの背後圧を電磁弁にてON-OFF制御することによりコントロールされる。電磁弁に通電するとノズル背後の高圧燃料が低圧側へ流出し、ノズル側の高圧によるノズル開弁力によってニードルが上昇して噴射が開始され、電磁弁への通電を止めると再びノズル背後に高圧が印加されノズルは閉弁-すなわち噴射が終了する。したがって、電磁弁への通電時期により噴射時期が電磁弁への通電時間により噴射期間が電子制御できる。さらに、図2に示すようにメイン噴射に先立って、いま一つの通電パルスを追加することにより、ノズル背後の制御油圧を2度上昇させ、微少量のノズル開弁に伴うパイロット噴射特性が得られる。これにより、着火遅れが短くなり予混合燃焼が抑制されて、ディーゼルエンジンのもう一つの課題である、Noxの抑制、燃焼音、振動の低減ができるだけでなく、始動性、燃費も改善される。保管場所(株)デンソー ディーゼル噴射技術1部 (〒448-8661 愛知県刈谷市昭和町1-1)
製作(製造)年1995
製作者(社)(株)デンソー
資料の種類量産品
現状使用中・公開
会社名(株)デンソー
搭載車種日野ライジングレンジャー
製作開始年1995
設計者伊藤昇平
エピソード・話題性デンソーで始めて実用化されたコモンレールは、その圧倒的な有意性により、Bosch社が後追いで、乗用車に展開始めた。
特徴コモンレールにより、欧州では、ディーゼルエンジンが大きく様変わりし、高速時の加速性により、ガソリンエンジンよりもユーザーに人気は高い。
参考文献(1)エンジンテクノロジーVol.No.4 P46, September 1999(2)自動車技術会秋季大会学術講演会論文集「コモンレールシステムによる性能・排ガスの改善」 1997(3)第14回内燃機間シンポジウム講演論文集「パイロット噴射による実用燃費の向上」 1997
その他事項通称名:ECD-U2;構造方式手段方法等:コモンレールは、サプライポンプにて生成した高圧燃料をパイプを経てレール(蓄圧室)に蓄え、インジェクタ内の電磁弁によってノズル背圧を制御し噴射の開始と終了を決める電子制御式ディーゼル燃料噴射システムである。;機能作用等:回転速度に依存しない最大135MPaまでの噴射圧力制御、ノズルリフトを直接制御して噴射率制御することにより通常噴射のみならず、多段噴射(例えばパイロット噴射)が可能となり、燃料噴射圧、噴射量、噴射時期の完全独立電子制御が可能となる。;効果:ディーゼルエンジン固有の黒煙の低減、Noxの抑制、燃焼音・振動の低減ができるだけでなく、始動性、燃費、ドライバビリティも改善される。;

出典|社団法人自動車技術会
日本の自動車技術240選について | 情報

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