コリャーク(英語表記)Koryak

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コリャーク」の意味・わかりやすい解説

コリャーク
Koryak

ロシア東部,カムチャツカ地方に属する旧自治管区。中心地パラナ。1933~77年コリャーク民族管区,1977~91年はコリャーク自治区間としてカムチャツカ州に所属。2007年カムチャツカ州と統合してカムチャツカ地方の一部となった。カムチャツカ半島北半とそれに続く大陸部を占め,西はオホーツク海,東はベーリング海に面する。南部のスレジンヌイ山脈,北東部のコリャーク山脈,北西部のペンジナ川流域平野などからなり,南部にカバ森林がみられるほかは大部分がツンドラ地帯に入る。平均気温は 1月-30℃,7月 10℃。年降水量 300~550mm。コリャーク族の居住区であるが,住民の大半はロシア人で,コリャーク族は約 20%にすぎない。主要産業は水産業 (タラバガニ) ,トナカイ飼育,狩猟で,採炭製材も行なわれる。鉄道・道路網は未発達で,交通はおもに水路空路による。

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