コロン分類法(読み)ころんぶんるいほう(英語表記)Colon Classification(CC)

図書館情報学用語辞典 第5版 「コロン分類法」の解説

コロン分類法

ランガナータンが1933年に世界最初の分析合成型分類表として発表した一般分類表.以後改訂を重ねて第7版第1巻が1987年に出版された.名称は,初版当時,唯一のファセット指示子として表中で使用されたコロン(:)に由来する.各主題に対して,最初に特定の基本主題に分類し,ついでそこに列記されている諸ファセット中の各フォーカスに対応する分類記号を,提示されているファセット式に従って合成し,対象主題全体に対する分類記号とする.ファセット結合の順序は五つの基本カテゴリー(PMEST)に基づく.対象主題が異なる基本主題にまたがる場合,相互の間に六つの相関係を認めている.改訂につれて,ファセット運用の自由化が進んだ.インドドキュメンテーション研究・研修センター(DRTC: Documentation Research and Training Centre)が維持管理する.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のコロン分類法の言及

【図書分類法】より

…なお,1963‐68年刊行の日本の《国立国会図書館分類表National Diet Library Classification》(略号NDL)は,記号法としてA~Zのアルファベットの1字ないし2字と1~999の数字の組合せによる非十進方式をとっている。 以上のような図書の主題に見合った出来合いの分類項目に当該図書をあてはめてゆく方式とは違って,その書名構造を分析することによって,複合書名のようなものもとらえる側面(ファセット)に従って分類記号をそれぞれ構成してゆく方法をとるものに,インド人ランガナータンShiyali Ramanrita Ranganathan(1892‐1972)の創案(1933)にかかる〈コロン分類法Colon Classification〉(略号CC)がある。なお,東洋には清の乾隆帝が収集した叢書を分類したいわゆる《四庫全書》の分類である〈四庫分類〉,経,史,子,集が知られている。…

※「コロン分類法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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