コンガ[conga / congas(複数)](読み)コンガ

音楽用語ダス の解説

コンガ[conga / congas(複数)]

アフリカに起源を持つキューバ系の胴の長い大型の低音ドラム。胴は木製またはファイバーグラス製。木製胴は湿度に弱いので日本には不向き。ヘッド(皮)は上側だけに張ってある。サイズ、チューニングの異なる2台~3台のコンガを並べ、ヘッドを素手で叩いて演奏し、スタンドは使わないのが正統派。サイズはヘッドの径で決まり、ふつうのサイズをコンガ、小さ目のサイズはクイント(quinto)、大き目サイズをタンバドーラ(tumbadora)という。ヘッドをショットするときリム(フチ)部分を手のひらの指の付け根で叩き、ヌケのよいトーンを出すのが基本で、反対の手でミュートやオープンの鳴りをコントロールしていろいろな音色を叩き分ける。中指をスライドさせるグリッサンド技法もある。細かい動きより落ち着いたパターンを演奏するのに向き、リズム全体を引き締め、低音を支える。

出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報

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