日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンプトン・バーネット」の意味・わかりやすい解説 コンプトン・バーネットこんぷとんばーねっとIvy ComptonBurnett(1892―1969) イギリスの女流小説家。ロンドン生まれ。処女作『ドロレス』(1911)後、1925年より全17巻に及ぶ連作小説を発表、絶賛と悪評相なかばしている観があり、今日なお確固たる地位を築いていない。作品はすべて19世紀末から20世紀初頭にかけてのイギリス上流階級の家庭を舞台にとり、親子兄弟姉妹が支配欲と金銭欲のとりことなって家族間におこす恐ろしい悲劇を冷酷に描いている。[富士川義之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例