コ・あらしお(漢字)

普及版 字通 「コ・あらしお(漢字)」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音]
[字訓] あらしお

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は古(こ)。鹽(塩)(えん)の省文に従うもので、あらしおをいう。〔説文〕十二上に「河東の鹽池なり」とあり、周回百十六里、天塩の産地である。〔詩〕に「王事靡(びこ)」の句が数見し、旧注に「王事(もろ)きこと靡(な)し」と王事の厳酷をいう語とされたが、(こ)の仮借。〔玉〕に「は息(や)むなり」とあって、「王事(や)むこと靡し」の意である。〔左伝、僖二十八年〕「晉侯、に楚子(そし)と搏(う)つ。楚子、己を伏し、其の腦を(す)ふ」とあり、脳漿(す)うことをいう。徐の〔説文段注箋〕に、塩地の斥裂するように、脳を裂く意であろうという。〔説文通訓定声〕に「今の(州)の俗に、飮するをと曰ふ。是れ其の語なり」とするが、その本訓の字は明らかでない。

[訓義]
1. あらしお、あらしおを産する地、塩地。
2. あらい、粗悪。
3. しばらく、にわか。
4. と通じ、やむ、やすむ。
5. すう、すいとる。

[古辞書の訓]
名義抄 モロシ・ムルシ・スフ 〔字鏡集 モロシ・モロイコト・ヨハシ・スフ・シホ

[熟語]

[下接語]
・近・靡・伏

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android