コールマン(英語表記)Coleman, Ornette

精選版 日本国語大辞典 「コールマン」の意味・読み・例文・類語

コールマン

(Ronald Colman ロナルド━) アメリカ映画俳優イギリスに生まれる。代表的出演作品に「心の旅路」「二重生活」など。その口ひげは、コールマンひげと呼ばれて流行した。(一八九一‐一九五八

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デジタル大辞泉 「コールマン」の意味・読み・例文・類語

コールマン(Ornette Coleman)

[1930~2015]米国のジャズサックス奏者・作曲家。伝統的な音楽技法にとらわれず、フリージャズ牽引けんいんした。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コールマン」の意味・わかりやすい解説

コールマン
Coleman, Ornette

[生]1930.3.9. テキサスフォートワース
[没]2015.6.11. ニューヨーク,ニューヨーク
アメリカ合衆国のジャズ・サクソフォーン(→サクソフォーン)奏者,作曲家,バンドリーダー。フルネーム Randolph Denard Ornette Coleman。10代の頃,アルト・サクソフォーンとテナー・サクソフォーンの演奏を始め,まもなくダンスバンドやリズム・アンド・ブルースのグループで奏者として働いた。当時のジャズインプロビゼーション即興演奏)は,伝統的な和音進行(コード進行)で演奏されていたが,コールマンは独自の演奏スタイルのフリー・ジャズを生み出し,1950年代にみずからのバンドを組んだ。1958年の初のアルバム『サムシング・エルス!』Something Else,翌 1959年の『ジャズ来るべきもの』The Shape of Jazz to Comeは,ジャズとしてまったく新しい無調的な即興演奏で,一大センセーションを巻き起こし,その後のフリー・ジャズの流れを生んだ。しかし経済的には恵まれず,1962~64年にはジャズ界から退いた。1965年に再登場して旧に倍する人気を獲得,以後,前衛ジャズの最先端で活躍した。作曲家としては『アメリカの空』Skies of Americaが最もよく知られ,1972年にロンドン交響楽団とコールマンのアルト・サクソフォーンとの共演でレコーディングされた。2001年高松宮殿下記念世界文化賞,2007年ピュリッツァー賞を受賞した。

コールマン
Colman, Ronald

[生]1891.2.9. イギリス,リッチモンド
[没]1958.5.19. アメリカ合衆国,カリフォルニア,サンタバーバラ
イギリスの映画俳優。フルネーム Ronald Charls Colman。アメリカ合衆国で活躍。イギリス紳士的風格によって人気を得,その口ひげはコールマンひげと呼ばれ流行を生んだ。主演作品『嵐の三色旗(二都物語)』A Tale of Two Cities(1935),『心の旅路』Random Harvest(1942)など。1947年,『二重生活』A Double Lifeでアカデミー賞主演男優賞を受賞。

コールマン
Colman, Samuel

[生]1832.3.4. メーンポートランド
[没]1920.3.27. ニューヨーク
アメリカの風景画家。ニューヨークで A.デュランに師事し,1860~62年ヨーロッパに遊学。 60年 J.スマイリーとともにアメリカ水彩画協会を創設した。 71~76年再度ヨーロッパに滞在。代表作『ウェスタン・プレインズの船』 (ニューヨーク,ユニオン・リーグクラブ) ,『コロラド山景』 (メトロポリタン美術館) など。

コールマン
Colman

[生]?
[没]676.8.8.
アイルランドのケルト系キリスト教の聖人。 661年イングランドのリンディスファーン司教となり,ケルト教会の宗教慣習の擁護に努め,教会のローマ・カトリック化に反対したが,663または4年ウィトビーの宗教会議で正統を争って敗れ,帰国後修道院を設立して布教した。祝日は2月 18日。

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改訂新版 世界大百科事典 「コールマン」の意味・わかりやすい解説

コールマン
Ornette Coleman
生没年:1930-

アメリカの黒人アルト・サックス奏者。1959年ロサンゼルスを経てニューヨークにデビューした彼のカルテットは,奇想天外なジャズを演じて大きな反響をまきおこした。調子はずれのメロディに不協和音というその音楽は既成概念からは評価できぬものとして,否定する者の方が多かった。しかし60年代の中ごろ,ブラック・パワーの高揚によって,ヨーロッパ音楽の基準では律せられぬ黒人音楽のルーツが解明されるにつれ,だんだんと正当な評価を得るようになった。彼はアルト・サックスのほかトランペット,バイオリンも演奏するが,従来の奏法にとらわれぬ自由な表現と強烈な訴えかけは,音楽世界に新次元を開いたものととらえられ,ゲットーの黒人やヨーロッパのジャズメンが演じた60年代フリー・ジャズの出発点となった。主要作品に《ジャズ来るべきもの》(1959),《ゴールデン・サークル》(1965)がある。
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百科事典マイペディア 「コールマン」の意味・わかりやすい解説

コールマン

米国のジャズ・アルト・サックス奏者。1960年代のモダン・ジャズ界にフリー・ジャズの旋風を巻き起こした。1959年,西海岸からニューヨークへ移りカルテットを結成,演奏活動を展開した。既成のスタイルに当てはまらない微妙にずれた音程や小節数,独特な旋律やハーモニー,自由なリズムなどあらゆる点で革新的なアプローチに注目が集まった。1959年―1960年の代表作《ジャズ来るべきものThe Shapes Of Jazz To Come》や《フリー・ジャズFree Jazz》は,賛否両論をもって迎えられる。ジャズのみにとどまらない,音楽の原点回帰を示唆したコールマンの姿勢は,後の幅広い音楽家・批評家たちに大きな衝撃を与えた。
→関連項目ジャズドルフィー

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デジタル大辞泉プラス 「コールマン」の解説

コールマン

体操、男子鉄棒競技の技。コバチ(バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り懸垂)1回ひねり。1990年発表。名称はスロベニアの体操選手、アロジュ・コールマンから。

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