ゴスラル(英語表記)Goslar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴスラル」の意味・わかりやすい解説

ゴスラル
Goslar

ドイツ北西部,ニーダーザクセン州の都市。ハノーバー南東約 70km,ハルツ山地の北麓に位置する。近くのランメルスベルクで発見された銀鉱を保護するために,922年に創設された。 11~12世紀にはハインリヒ3世はじめ諸皇帝の居住地となり,国会がしばしばこの地で開かれた。 13世紀にハンザ同盟加盟。 1290年に成文化された都市法はその後他の模範となった。旧市街は城壁に囲まれ,11世紀の宮殿 (19世紀に修復) をはじめ,12~13世紀の聖堂,14世紀のギルドハウスなど歴史的建築物が多い。市庁舎とマルクト広場を中心に 13~16世紀の木骨構造の家が残され,町全体が中世都市様相を保っており,1992年ランメルスベルクとともに世界遺産の文化遺産に登録された。化学,繊維,家具などの工業が行なわれる。人口4万 6251 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android