ゴンザレス(Juan Alberto Vazquez Gonzalez)(読み)ごんざれす(英語表記)Juan Alberto Vazquez Gonzalez

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ゴンザレス(Juan Alberto Vazquez Gonzalez)
ごんざれす
Juan Alberto Vazquez Gonzalez
(1969― )

アメリカのプロ野球選手(右投右打)。大リーグ(メジャー・リーグ)のテキサス・レンジャーズデトロイト・タイガースクリーブランド・インディアンス外野手としてプレー。高打率と豪打を両立させるスラッガーである。

 10月16日、プエルト・リコのベガ・バーヤで生まれる。地元のベガ・バーヤ高から1986年にドラフト外でレンジャーズに入団。1989年に大リーグ昇格を果たし、91年にはレギュラーとして定着した。1992年にはホームラン43本、93年は46本を打って2年連続本塁打王となった。1996年には打率3割1分4厘、ホームラン47本、打点144の好成績でレンジャーズの球団初優勝に貢献し、無冠ながら最優秀選手(MVP)に選ばれた。1998年は自己最多となる打点157で打点王を獲得し、またも地区優勝の原動力となってMVPを受賞した。1999年にも地区優勝を経験。しかし、いずれの年もディビジョン・シリーズでニューヨーク・ヤンキースに敗れた。2000年はタイガースに移籍したが、故障の影響などで振るわなかった。2001年はインディアンスに加入。強打で地区優勝に貢献した。2002年からは古巣のレンジャーズに戻ったが、同年は故障がちで70試合にしか出場できなかった。

[山下 健]

2003年以降

2003年は外野手、指名打者として82試合に出場、24本のホームランを打ち、自身11回目の本塁打20本以上を記録した。2004年はカンザスシティ・ロイヤルズでプレーしたが、出場はわずか33試合で、打率2割7分6厘、ホームラン5本、打点17に終わった。2005年にはふたたびインディアンスへ移籍したが、足の故障で1試合1打数0安打に終わり、以降、大リーグでの出場はない。

 2005年までの通算成績は、出場試合1689、安打1936、打率2割9分5厘、本塁打434、打点1404。獲得したおもなタイトルは、本塁打王2回、打点王1回、MVP2回。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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