サイパンの統治と陥落

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

サイパンの統治と陥落

日本は1914年、第1次大戦でサイパン島を占領。その後のベルサイユ条約国際連盟の委任統治領とされた。事実上の日本の植民地となり、日本政府は南洋庁の支庁をサイパンにおいた。国策会社の南洋興発が製糖業を担って日本からの移住が加速。南満州鉄道と合わせて、「北の満鉄、南の南興」と呼ばれた。41年の真珠湾攻撃で始まった太平洋戦争は、42年のミッドウェー海戦を機に形勢が逆転。サイパン陥落で敗北は決定づけられた。45年の東京大空襲など本土爆撃では、サイパン島が拠点の一つになった。同島での日本軍の戦没者は約4万1千人から4万3千人。在留邦人は、当時いた約2万人のうち8千~1万数千人が亡くなったと推計され、現地住民は約4千人のうち約930人が犠牲になったとみられている。

(2014-07-09 朝日新聞 朝刊 1社会)

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