サイマー湖(読み)サイマーコ(英語表記)Saimaa

デジタル大辞泉 「サイマー湖」の意味・読み・例文・類語

サイマー‐こ【サイマー湖】

Saimaa》フィンランド南東部の湖。同国最大の湖で、ヨーロッパでも4番目に大きい。狭い水路で結ばれる多数湖沼が点在し、同水系を構成している。湖岸の主な都市サボンリンナイマトラミッケリヨエンスーなど。サイマー運河により、フィンランド湾と結ばれる。

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改訂新版 世界大百科事典 「サイマー湖」の意味・わかりやすい解説

サイマー[湖]
Saimaa

フィンランド南東部,ロシアとの国境近くに位置するフィンランド最大の湖。湖岸線迷路のように入り組んでいるため,1460km2南部(南サイマー)だけをさす場合と,同一標高の4400km2全体(大サイマー)をさす場合とある。湖面標高76m,平均水深17m,最深部82m。1856年フィンランド湾と結ぶ運河ができ,1968年改修工事が完成して,八つの水門をもつ全長42.9kmの運河となった。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サイマー湖」の意味・わかりやすい解説

サイマー湖
さいまーこ
Saimaa

フィンランド南東部にある同国最大の湖。フィンランド湖水地帯の南東部に位置する。面積は同湖水地帯の連続する湖水をあわせると約4400平方キロメートルに達する。湖岸線はきわめて複雑で島嶼(とうしょ)が多い。ブオクシ川がロシア内のラドガ湖に通ずるほか、サイマー運河がある。湖上交通が盛んで、湖岸各地に木材関係工業が盛んである。12月初旬から5か月間は氷結する。

[塚田秀雄]

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