サトウカエデ(砂糖楓)(読み)サトウカエデ

百科事典マイペディア 「サトウカエデ(砂糖楓)」の意味・わかりやすい解説

サトウカエデ(砂糖楓)【サトウカエデ】

カエデ科の落葉高木。北米東部に広く分布する。幹はきわめて太く300〜400年の寿命を持つ。葉は対生で3〜5裂し,長さ9〜15cm。樹液流動が盛んになる春に,幹の地上部約1m余りの部分に深さ3〜6cmの穴をあけ,管を挿入して流れ出る樹液を採取し,濃縮して褐色風味のあるメープルシロップを得る。ホットケーキ用のみつとしての利用が有名。砂糖の製造にも使われる。カナダ国旗にはこの木の葉が1枚描かれている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サトウカエデ(砂糖楓)」の意味・わかりやすい解説

サトウカエデ(砂糖楓)
サトウカエデ
Acer saccharum; sugar maple

カエデ科の落葉高木で,北アメリカ東部の原産。葉は3~5片に裂け,少数のあらい鋸歯があり,下面は白っぽい。春に,緑黄色の5弁の小さな単性花をつける。樹液は2~5%のショ糖を含み,煮つめて濃厚なシロップをとり,さらにそれを結晶させて maple sugarという独特の風味ある砂糖をとる。メープルシロップはホットケーキ用として知られる。また街路樹や公園樹としても広く栽植される。

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