サペ

デジタル大辞泉 「サペ」の意味・読み・例文・類語

サペ(Sape)

インドネシア南部、小スンダ列島スンバワ島東部の港町同島中心地であるビマの南東約5キロメートルに位置する。フローレス島スンバ島航路で結ばれる。

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百科事典マイペディア 「サペ」の意味・わかりやすい解説

サペ

マレーシア撥弦楽器。東マレーシア,サラワク州のカヤン人やクニャ人の男性が用いる。普通,1本の太い丸太を縦に割って2本のサペを作る。全長約150cmのうち約115cmが胴。胴の表は平らで,裏側は舟形にくりぬかれている。2〜4本の弦のうち,1本が旋律弦で他はドローン(持続音)弦。13個の小さな木片フレットが胴の表面に蜜蝋ではりつけてあり,曲に応じて位置を変える。左手で旋律弦をおさえ,右手の親指ではじいて演奏。通常は2人で合奏され,一方が基本のパターンを繰り返し,もう一方が主旋律を奏する。

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世界大百科事典(旧版)内のサペの言及

【インドネシア】より

…とくにその種類は豊かで,高い芸術性を示している。
[カリマンタン]
 内陸部のダヤク族の間では,サペ(撥弦楽器)と,その伴奏によるアニミスティックな色合いをもった男踊りと女踊りが知られている。さらに他の島々とも共通な竹の打楽器と,クレディ(笙の一種)が見られる。…

【カチャピ】より

…チター属の代表的なものは,ミンダナオ島のクジャピ,ジャワ西部のカチャピで,特に後者は歌や笛と組み合わされ音楽的にきわめて芸術性の高いものである。リュート属のものには,スマトラのバタク族のカチャピ(ハサピ),スラウェシのブギス族のカチャピ,カリマンタンのダヤク族のサペ(サンベ,イムパイ)がある。タイではクラジャピと呼ばれる。…

※「サペ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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