サンソビーノ(Andrea Sansovino)(読み)さんそびーの(英語表記)Andrea Sansovino

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サンソビーノ(Andrea Sansovino)
さんそびーの
Andrea Sansovino
(1460ころ―1529)

イタリアの彫刻家、建築家。本名はアンドレア・コントゥッチAndrea Contucci。アレッツォ近郊のモンテ・サン・サビーノに生まれたと考えられ、同地で没。フィレンツェのポライウオーロのもとで修業し、1491年以降9年間ポルトガルで仕事をしたと伝えられるが、はっきりしたことはわからない。記録に残る最初の重要な作品は、フィレンツェ洗礼堂入口の上部に置かれた「キリストの洗礼」(1502着手)である。1505年にローマに出て、サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂に枢機卿(すうききょう)の墓を2点制作した。これらは盛期ルネサンス彫刻の最初の息吹を感じさせる作品の一つとして重要である。13年以降、ロレートの聖母の家の装飾に携わり、優れた浮彫りの作品を残している。しかし、建築家としては独創性に乏しく、その活動はあまり評価されていない。

[石鍋真澄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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