サンチアゴ・デ・コンポステラ(英語表記)Santiago de Compostela

世界大百科事典 第2版の解説

サンチアゴ・デ・コンポステラ【Santiago de Compostela】

スペイン北西部,ガリシア地方の都市。人口8万1536(1979)。中世ヨーロッパでは,エルサレムローマに比肩するキリスト教三大巡礼地のひとつだった。ロマネスク様式の大聖堂をはじめ,36の修道院と46の教会があり,16世紀に創立された大学もある。サンチアゴはキリストの十二使徒の中の大ヤコブのスペイン語名。そしてコンポステラは一般にはラテン語campus stellae(星の原),また一説にはcompositum(墓場)に由来するといわれるが,はっきりしたことは不明。

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世界大百科事典内のサンチアゴ・デ・コンポステラの言及

【巡礼】より

…【嶋田 襄平】
[キリスト教]
 キリスト教文化圏では,巡礼とはいっても歴訪や巡回が意図されたのではなく,特定霊場をめざしたので,途上の諸霊場参詣はあくまでも副次的であった。エルサレム,使徒ペテロおよびパウロ以下おびただしい殉教者の墓のあるローマ,そしてイベリア半島北西端のサンチアゴ・デ・コンポステラが三大巡礼地であった。僧侶や学者は別として,一般人がエルサレム巡礼に出る風潮は4世紀ごろに始まったらしい。…

【旅】より

… このように王侯・貴族から商人にいたるまで,旅を生活の基本形態としていたことは,西欧中世の文化に特異な性格を与えることになった。エラスムスが《対話集》のなかにあげている4人の市民のサンチアゴ・デ・コンポステラ巡礼の話が,結局は1人だけがかろうじて尾羽打ち枯らして戻るという悲惨な結果に終わったように,中世において遠方の地への巡礼行は生命をかけた行為であった。地位も財産もできた中年の男性たちが,酒の上での約束にせよ,サンチアゴへの巡礼に旅立ってゆくということは,エラスムスの誇張ではなく現実にありうることである。…

【ヤコブ】より

…スペインに伝道し,数々の奇跡を起こしたとの伝説がある。9世紀初頭に遺骨が発見されたというスペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ(サンチアゴは,スペイン語で〈聖ヤコブ〉の意)は,今日なお巡礼地として名高い。同地は中世には,帽子などにホタテガイの殻をつけた巡礼が西欧各地から集まり,キリスト教三大巡礼地の一つとして栄えた(なお,今日でもフランス語でホタテガイをcoquille Saint‐Jacques(聖ヤコブの貝)と呼ぶ)。…

※「サンチアゴ・デ・コンポステラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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