日本大百科全書(ニッポニカ) 「サント(フランス)」の意味・わかりやすい解説 サント(フランス)さんとSaintes フランス西部、シャラント・マリティーム県の都市。人口2万5595(1999)。シャラント川左岸にあるフランス最古の町の一つで、交通の要地として発達し、中世にはサントンジュ地方の中心都市であった。穀物、ブランデー、皮革の取引が行われ、車両工場もある。凱旋(がいせん)門、共同浴場、円形劇場など、ローマ時代の遺跡が多い。1242年ルイ9世はイギリス国王ヘンリー3世をここで破った。百年戦争では戦場となって荒らされ、宗教戦争時には新教徒(ユグノー)の拠点となり、以後衰退した。[青木伸好] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例