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サン・ドニ修道院 サンドニしゅうどういん Abbaye de Saint‐Denis

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世界大百科事典 第2版の解説

サンドニしゅうどういん【サン・ドニ修道院 Abbaye de Saint‐Denis】

パリ北郊にある修道院。273年にモンマルトルで殉死したドニ(使徒パウロの弟子ディオニュシウス・アレオパギタともいわれる)が,みずからの首を抱えて約10km歩き,倒れた場所に築かれたという墓をめぐって創設された。墓の周辺に形成された崇敬団に対し,まず聖ジュヌビエーブが修道院を建設し(5世紀末),ついでダゴベルト王が教会堂を再建した(7世紀初)。この教会堂はさらに8世紀末に改築され,また修道院長シュジェールSuger(1080ころ‐1151)が改築したのち,さらに13世紀にルイ9世の命を受けたピエール・ド・モントルイユPierre de Montreuil(1200ころ‐66)によって改築された。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のサン・ドニ修道院の言及

【ゴシック美術】より

…ゴシック美術はまず第1に都市の司教の大聖堂(カテドラル)であり,教区教会堂であり,都市世俗建築であり,後期ゴシック美術にいたってはさらにこのことは著しい。都市の住民・ギルドが聖職者・王侯とならんで,この芸術の有力な支持者であったし,国王はしばしば都市確立を助成し,またベネディクト会のサン・ドニ修道院(パリ北郊)院長シュジェールSuger(1080ころ‐1151)はよく民意を迎えた。また,この芸術に新しい推進力を与えたフランシスコ会,ドミニコ会が都市的性格の托鉢修道会であったことも忘れてはならない。…

【最後の審判】より

…また,らっぱを吹く天使,簡単な地獄の表現が加わる。 12世紀初めに刻まれたオータンやコンクなどのフランスのロマネスク教会堂の大彫刻も,上述のゲルマン的図像の基本に従い,構図を複雑にし,怪奇な要素を加えて,神秘化につとめるが,パリ郊外のサン・ドニ修道院教会の正面彫刻(1140)において〈最後の審判〉はふたたび明確な段階的配置に復帰し,これがその後,シャルトル,パリ,アミアン,ブールジュなどゴシック大聖堂正面中央のタンパンに刻まれる〈最後の審判〉図像の先駆をなした。審判者キリストは胸と手のひらの傷あとを示して座し,かたわらに天使たちが十字架のみならず,棘(いばら)の冠,はりつけの槍,釘を示し,さらに聖母と福音記者ヨハネが審判者に慈悲を祈る。…

【シナゴーグ】より

…その姿は,ユダヤ教会(旧約聖書)はキリスト教会(新約聖書)によって凌駕されるべきである,との考えを表したものである。こうした考えは,パリ郊外サン・ドニ修道院内陣のステンド・グラス(1144)の中で最初に明らかにされた。ここでは,中央にキリストが立ち,キリストは右側にいるエクレシアに冠をさずけ,左側にいるシナゴーグのベールをとっている。…

【ステンド・グラス】より

…ロマネスク教会堂の窓は通常なお小さく,円形や矩形の枠で仕切られ,ステンド・グラスの色彩は鮮明な青を地色とし,赤との対比に特徴を示す。12世紀のステンド・グラス芸術の中心地は,パリ郊外サン・ドニ修道院であった。修道院長シュジェールSugerのもとで1144年に完成された同修道院内陣では,はじめて壁面が大々的に窓に開放され,そこにステンド・グラスがはめられた。…

※「サン・ドニ修道院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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