サン-ルイ島(読み)サンルイとう

世界遺産詳解 「サン-ルイ島」の解説

サンルイとう【サン-ルイ島】

2000年に登録、2007年に登録内容が変更された世界遺産(文化遺産)で、セネガル北西部にあるセネガル川河口に浮かぶ島。この島はセネガル川の運んだ土砂が堆積して造られた長さ約2500m、幅約350mの三角州で、ここには、かつてのフランス領西アフリカ時代に首都だった都市サン-ルイがあり、島の西側にあるムスタファ・マリク・ゲー橋でセネガル本土と結ばれている。フランスが、1659年、植民都市サン=ルイ=デュ=フォールを建設したのがこの町の歴史の始まりで、以後、サハラ交易の拠点となり、特に奴隷貿易が盛んになってからは、その重要性が著しく増大した。このため、古い町並みには、植民地時代に計画的に整備された都市の建造物群が多数残され、植民地時代の西アフリカの様子を今に伝える貴重な歴史資産になっている。◇英名はIsland of Saint-Louis

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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