サーンチーの仏教建造物群(読み)サーンチーのぶっきょうけんぞうぶつぐん

世界遺産詳解 の解説

サーンチーのぶっきょうけんぞうぶつぐん【サーンチーの仏教建造物群】

1989年に登録された世界遺産(文化遺産)で、インド中部マディヤ・プラデシュ州の州都ボパールの北東約45kmにある。紀元前3世紀に、インド亜大陸のほとんどを統一したマウリア朝の3代目アショカ王は、仏教徒になり全国各地に8万余のストゥーパ仏塔)を造ったとされ、そのうちの3つのストゥーパと、僧院祠堂(しどう)などの仏教に関する建物がサーンチーに残されている。なかでもインド最古の第1ストゥーパは、アショカ王の没後約100年に拡張されたもので、基壇直径が約36m。周囲が欄楯という石造の柵で囲まれている。このような、インド仏教の中心地であった遺跡群の価値が評価され、世界遺産に登録された。◇英名はBuddhist Monuments at Sanchi

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android