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ザクロ(石榴∥柘榴) ザクロpomegranate

翻訳|pomegranate

世界大百科事典 第2版の解説

ザクロ【ザクロ(石榴∥柘榴) pomegranate】

観賞用,食用,薬用に栽培されるザクロ科の落葉樹(イラスト)。地中海東岸から北西インドに至る地方に分布し,西南アジア地域でもっとも古くから栽培された果樹の一つである。ヨーロッパにはギリシア時代,中国には3世紀終りごろ,日本へは平安期以前に渡来している。小高木で分枝が多く,とげがある。葉はほぼ対生し,長楕円形。6~7月,新枝に朱赤色の花を開く。果実は球形で径6cm内外。先端に6裂した萼が残存する。9~10月に熟すと紅色の外果皮が不規則に裂開し,薄膜でくぎられた小室内に存在する多数の種子が露出する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のザクロ(石榴∥柘榴)の言及

【毛染】より

…なかでもヘンナは単独では刺激は少ないが,赤みがかった褐色に染まるので,他の植物や金属塩と併用していろいろな色調を出すのに広く使われていた。中国では古くからクルミの皮(胡桃皮,胡桃根皮)やザクロの皮(酸榴皮)を白髪染に使っていた。日本では《平家物語》に斎藤別当実盛が出陣に際し白髪を染めたという話があるが,〈あらはせて見給へは,白髪にこそ成にけり〉とあるので,簡単に落ちたものであろう。…

【文様】より

…とくに流行したのが,いわゆる半パルメットの波状唐草,並列唐草,輪つなぎ唐草で,唐朝では雲文(唐草)とも融合した抽象的植物文が生まれ,日本へも奈良時代に伝来した。一方,イランで神聖視されていたブドウやザクロなどの瑞果(ずいか)文も,半パルメットや自然葉の波状唐草にとり入れられて東伝し,中国や日本で瑞祥文として流行した。いずれも多産豊穣の象徴と考えられていた。…

※「ザクロ(石榴∥柘榴)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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