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シェブロン Chevron Corporation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シェブロン
Chevron Corporation

アメリカ合衆国の総合石油会社で,国際石油資本メジャーズ)の一つ。1879年パシフィック・コースト・オイルとして創業。1900年スタンダード・オイル・グループに吸収され,1906年スタンダード・オイル(カリフォルニア)に改組。1911年スタンダード・オイル・トラスト解体により独立し,1926年パシフィック・オイルの資産を継承してスタンダード・オイル・オブ・カリフォルニア Socalとなった。1936年テキサス・カンパニー(のちのテキサコ)と共同出資でカリフォルニア・テキサス・オイル(のちのカルテックス・ペトロリアム)を設立し,中東地域へ事業を拡大。1940年代には石油化学部門へも進出し,その後イラニアン・コンソーシアムアラムコに資本参加。1984年ガルフ・オイルと合併して,シェブロンに改称。2001年テキサコを買収してシェブロンテキサコに改称したが,2005年アメリカ独立系企業ユノカルを買収し,シェブロンに社名を戻した。ユノカルは,メキシコ湾,アジアなどに豊富な天然ガス資産を保有しており,この買収により,天然ガスおよびアジア事業を強化した。

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デジタル大辞泉の解説

シェブロン(chevron)

軍服の腕や胸につける山形階級章のこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シェブロン
しぇぶろん
Chevron Corp.

アメリカの石油化学会社。2001年にはメジャー(国際石油資本)のテキサコTexaco Inc.と合併してシェブロンテキサコとなったが、2005年に現社名に戻った。[萩原伸次郎]

シェブロン

シェブロンの前身であるカリフォルニア・スタンダード石油Standard Oil Co. of California(略称ソーカルあるいはスタンカル)は、アメリカにある旧スタンダード石油トラストの継承会社のうち、エクソン、モービル(現在はエクソンモービルに合併)に次ぐ巨大石油会社で、メジャー系国際石油資本のなかでも世界屈指の巨大企業であった。1926年カリフォルニア州法人のスタンダード石油会社(1879設立)の資産・事業を継承すべく、デラウェア州に設立され、同時にパシフィック・オイル・カンパニーの資産・事業をも取得した。同社はカリフォルニア州を中心とする西海岸地域を活動の主要舞台としていたが、テキサコと共同で着手したサウジアラビアでの石油開発は、同社に多大の利益をもたらした。1984年3月ガルフ石油を合計133億ドルで買収、子会社とし、同年7月シェブロンに社名変更した。
 原油および天然ガスの探査・産出を行い、活動領域は世界25か国に及んだ。原油の精製についても全米屈指の精製会社であり、自動車用ガソリン、ディーゼル燃料、潤滑油、アスファルト、化学製品などを製造した。マーケティングでは世界的な販売網を誇った。北アメリカにおいて8000以上の小売販売店をもち、パイプライン、タンカーでの輸送、石油化学製品の生産も行うほか、アメリカ国内上位の石炭生産販売業者としても知られた。合併前の1999年の総売上高は365億ドル。[萩原伸次郎]

テキサコ

テキサコの前身は、20世紀初めにテキサス州スピンドルトップで大量の石油が採掘されるようになったときに生まれた、非スタンダード系石油会社のザ・テキサス・カンパニー(テキサス州法人)である。同社は、同地石油採掘権の一部がメロン財閥に持ち込まれてガルフ石油となった際、その残余がテキサス州の有力政治家のもとにゆだねられて1902年に設立されたもので、1926年ザ・テキサス・コーポレーションに社名変更した。北部と東部の広大な市場をスタンダード石油に抑えられていたので、設立当初から海外進出に熱心であった。
 スエズ以東の全地域に販売機構を確立していたザ・テキサス・コーポレーションに対して、アラビアとバーレーン島に巨大な石油生産拠点を擁していたカリフォルニア・スタンダード石油が提携を申し入れ、1936年に両社の折半出資によって共同販売会社のカルテックスCaltex Petroleum Corp.が設立された。1959年それまでのザ・テキサス・コーポレーションの略称ないし愛称であったテキサコを正式社名とする。1984年、101億ドルで独立系石油会社の大手ゲッティ石油Getty Oil Co.を吸収合併。この合併によって、テキサコは埋蔵量、生産量を大幅に増大させた。1988年、サウジアラムコとの折半出資によるスター・エンタープライズを設立し、同社を通じてアメリカ東部での石油製品の精製、販売を開始した。1998年、テキサコはロイヤル・ダッチ・シェル・グループおよびサウジアラムコとの間でアメリカ国内における石油精製・販売事業の統合を行った。これにより同社は全米第1位の精製・販売シェアを獲得した。テキサコとその関連会社は世界150か国以上に営業拠点を確立し、石油精製による自動車用燃料は「テキサコ」のブランド名で世界の2万3000の小売店を通じて販売された。合併前の1999年の売上高は356億ドル。[萩原伸次郎]

両社の合併

国際石油資本が絡む大規模な合併・買収による再編が進むなか、2000年10月シェブロンは業務統合による合理化をねらって、テキサコを約350億ドルで買収し合併することに合意。2001年10月に新会社「シェブロンテキサコ」が発足した。シェブロンとテキサコは、1980年にサウジアラビア政府に国有化されるまでのアラムコ(後のサウジアラムコ)の石油生産で共同していたほか、折半出資で設立された共同販売会社カルテックスを通じてアジアでの石油精製・販売を展開するなど、つながりが深かった。
 シェブロンテキサコの原油・天然ガスの確認埋蔵量は85億バレルに上り、石油生産、埋蔵量で世界第4位となった。日産量平均は石油が196万バレル、天然ガスが1億2500万立方メートルに上る(データはすべて2001年)。化学部門として子会社シェブロン・フィリップス・ケミカルChevron Phillips Chemical Co.(フィリップス石油、のちのコノコフィリップスConocoPhillips Co.との折半出資)をもつほか、大手電力会社ダイナジーDynegy Inc.を傘下にもつ。日本へもカルテックスを通じて、テキサコが興亜石油、日本石油精製へ各50%ずつの出資を行う形で進出していたが、1996年(平成8)に日本石油精製の株式を、1999年には興亜石油の株式を日本石油(現JX日鉱日石エネルギー)に売却した。[萩原伸次郎]

その後の動き

2005年、シェブロンテキサコは社名をシェブロンChevron Corp.に改めた。アジア、メキシコ湾、カスピ海を中心に活動し、豊富な天然ガス資産をもつアメリカ独立系企業ユノカルUnocal Corp.を164億ドルで買収した。2008年の確認埋蔵量は石油・天然ガスあわせて79億バレル、平均日産量253万バレル(ともに石油換算)。売上高は2649億5800万ドル、純利益239億3100万ドル。[編集部]

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