日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 シェーラー(Wilhelm Scherer)しぇーらーWilhelm Scherer(1841―1886) ドイツの文学史家。オーストリアのシェーンボルンに生まれる。シェーラー学派を形成。精神史的文学研究に対して科学的実証主義を主張した。詩人と詩作品の理解は、体験、習得、遺伝したものの研究によるとする。主著『ゲーテの死までのドイツ文学史』(1880~83)。最近の研究は彼を単なる実証主義者と考えない傾向にある。[佐々木直之輔]『吹田順助監修『ドイツ文学史』全4巻(1949・創元社)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例