オーストリアのウィーンにある動物園。現存の動物園としては世界最古のものである。神聖ローマ帝国のフランツ1世が皇后のマリア・テレジアのために1752年につくったものが母体となっている。公開されたのは、息子のヨーゼフ2世の代になってからで、1779年のことである。その後オーストリア国立の施設となったが、1991年以降は国が認可した法人が運営している。シャモア、アルプスアイベックスなど山岳の草食獣、クマ、猛禽(もうきん)類などの飼育に特色がある。1998年の飼育動物は431種3081点。面積は17ヘクタールである。
[祖谷勝紀]
…中世ヨーロッバの王侯貴族による動物収集も同様に考えられる。 近代動物園の起源は,一般に1765年に公開されたウィーンのシェーンブルン動物園Tiergarten Schönbrunnであるとされている。この動物園も実は,神聖ローマ帝国のフランツ1世が皇后のマリア・テレジアのため1759年に造ったもので,設立の動機はそれまでの王侯による珍獣コレクションと同じだった。…
※「シェーンブルン動物園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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