シエンヤン(咸陽)特別市(読み)シエンヤン(英語表記)Xianyang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

シエンヤン(咸陽)〔特別市〕
シエンヤン
Xianyang

中国西北地方,シェンシー (陝西) 省中部,ウェイ (渭) 河平原 (関中盆地) の中央部にある特別市。3市区と 11県から成る。市域は北部はホワントー (黄土) 高原が占め,南はチンリン (秦嶺) 山脈に達する。シエンヤン市はウェイ河北岸にあり,周辺はウェイホイ (渭恵) 渠などの灌漑水利施設がよく整い,省の穀倉地帯の一部である。秦代には国都であったが,秦の滅亡に際し焼かれて,南東方のシーアン (西安) に繁栄を譲った。シーアン市とともに綿紡織染色コンビナート地域を形成し,ほかに毛紡織,搾油,製粉,紡織機械などの工業が立地する。ロンハイ (隴海) 鉄道が通り,北のトンチョワン (銅川) 市とハンチョン (韓城) 市に支線が通じている。付近には古代の帝王の陵墓や史跡が多い。人口 433万 416,うち市区人口 73万 6868 (1990) 。

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