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シジェ・ド・ブラバン Siger de Brabant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シジェ・ド・ブラバン
Siger de Brabant

[生]1240頃
[没]1281/1284頃
ラテン・アベロエス派を代表するオランダのスコラ哲学者。 1266年からパリ大学教授。真理は天啓による信仰に属し,哲学とは自然的理論によってアリストテレスが考えたことを探究することであり,いくつかの問題では両者が矛盾することもあるとして二重真理説を説いた。意志の自由を否定して神も人も必然性に支配されると考え,そこから世界の永遠性,一種の永遠回帰論を唱えた。理性に関してはアベロエス (イブン・ルシュド ) に従って個的理性を否定して一なる能動理性が個々の肉体を場として働くとした。これらの説は無からの創造 (→クレアチオ・エクス・ニヒロ ) ,霊魂の不滅などの教義に抵触し,トマス・アクィナスにより激しく批判され,パリ司教 E.タンピエの訴えで,70年,77年の2度異端の裁決が下された。主著『世界永遠論』 De aeternitate mundi,『理性論』 De intellectu,『至福の書』 Liber de felicitate。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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