シドニー ブレンナー(英語表記)Sydney Brenner

現代外国人名録2016 「シドニー ブレンナー」の解説

シドニー ブレンナー
Sydney Brenner

職業・肩書
分子生物学者 ソーク生物研究所所長 元米国分子科学研究所所長

国籍
英国

生年月日
1927年1月13日

出生地
南アフリカ・ジャーミストン

学歴
ウィトウォーターズランド大学(南アフリカ),オックスフォード大学

学位
Ph.D.(オックスフォード大学)〔1954年〕

資格
ロイヤル・ソサエティ会員, 米国科学アカデミー外国会員, 欧州アカデミー会員, 米国芸術科学アカデミー外国名誉会員

受賞
ノーベル医学生理学賞〔2002年〕,ラスカー賞〔1971年〕,ロイヤル・メダル〔1974年〕,ローゼンスティール賞〔1986年〕,アメリカ遺伝学会メダル〔1987年〕,ハーベイ賞〔1987年〕,京都賞(第6回)〔1990年〕,ガードナー国際賞〔1991年〕,キング・ファイサル国際賞〔1992年〕,ラスカー賞特別業績賞〔2000年〕,ダン・デービッド賞〔2002年〕

経歴
1957年ケンブリッジの医学研究会議(MRC)分子生物学研究室科学スタッフとなり、’79〜86年同研究室室長、’86〜92年MRC分子遺伝学ユニット所長。’96年米国カリフォルニア州バークレーに分子科学研究所を創設、所長。2001年よりカリフォルニア州ラホヤのソーク生物研究所教授。分子遺伝学の黎明期に多方面の研究を展開、メッセンジャーRNA(リボ核酸)の存在を証明したことで知られる。また、線虫類の実験系を開発。線虫成体になるまでの成長過程を遺伝子レベルで解明し、細胞死を制御する鍵となる遺伝子群を発見。これらの遺伝子群が人間にも存在することを突き止める。2002年器官発生と、プログラムされた細胞死(アポトーシス)の遺伝制御を解明したとして、マサチューセッツ工科大学教授のロバート・ホルビッツ、サンガー研究所のジョン・サルストンとともにノーベル医学生理学賞を受賞。1991年日本の浜松ホトニクス顧問。2005年自然科学分野で世界最高水準の研究・教育機関を目指す独立行政法人、沖縄科学技術研究基盤整備機構の理事長に就任。沖縄科学技術大学院大学開学の準備にあたった。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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