シマモクセイ(読み)しまもくせい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シマモクセイ」の意味・わかりやすい解説

シマモクセイ
しまもくせい / 島木犀
[学] Osmanthus insularis Koidz.

モクセイ科(APG分類:モクセイ科)の常緑高木。材が堅いのでナタオレノキともいう。高さ15メートルに達する。葉は狭長楕円(だえん)形で通常は全縁、やや薄い革質である。10月、白色の小花を葉のわきに束生して開く。花冠は深く4裂する。果実楕円形で長さ約1.5センチメートル、翌年の5~6月、紫黒色に熟す。八丈島小笠原(おがさわら)諸島福井、山口、四国周辺の島、九州、沖縄、および朝鮮半島(巨文(きょぶん)島)に分布する。

小林義雄 2021年7月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android