シャタリン(読み)しゃたりん(英語表記)Станислав ШаталинStanislav Shatalin

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シャタリン
しゃたりん
Станислав Шаталин Stanislav Shatalin
(1934―1997)

ロシアの改革派経済学者。レニングラード州プーシキン市生まれ。ロシア人。国立モスクワ大経済学部卒。旧ソ連科学アカデミー経済部書記などを経て、1990年3月に旧ソ連大統領会議委員に就任。改革派経済学者ヤブリンスキーらとともに、旧ソ連を市場経済に移行させる急進的な経済改革案「500日計画」をまとめた。当時のゴルバチョフ大統領には採用されなかったが、ソ連崩壊後発足したエリツィン政権が実施した急進的なロシア経済改革に、その骨子が生かされた。旧ソ連共産党から前後3回除名されたが、そのつど復権を果たした。最終党歴は、党中央委員。91年1月のソ連による対リトアニア武力弾圧に抗議した著名な知識人の共同声明に名を連ね、入院中の『モスクワ・ニュース』紙のインタビューで、「シャタリン案拒否が右傾化のシグナルだった」と述べて、ゴルバチョフ大統領と決別した。旧ソ連科学アカデミー会員。[白井久也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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